オリンピック競技「近代五種」小野友行選手の引退を受けて思うこと。

まったり(すぐる)

「近代五種」小野友行選手の引退

今日、親友でありかつての戦友でもある
近代五種」の小野友行選手から
突然、引退の連絡がありました。

彼は相当悩んだみたいです。

昨年行われたアジア選手権(2019年11月)で
日本人最上位に入賞することができれば
東京オリンピック出場枠を獲得することができたのですが、

岩本勝平選手が7位
小野友行選手は11位

と最上位入賞を果たすことができませんでした。

小野友行選手が狙った東京オリンピック出場枠

それから小野友行選手は
近代五種競技を続けるか引退するか
悩み続けていました。

なぜなら、アジア選手権での上位入賞が
東京オリンピックに出場するのに
最も現実的だったからです。

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▼出場権獲得の条件

1) 2019近代五種 ワールドカップファイナル東京大会優勝者 (2019年5月) ※アジア選手権前に既に開催済み。
2) 各大陸選手権(アジア選手権)上位入賞者
3) ワールドカップシリーズなどの世界大会での権利獲得者 ※上位入賞者や世界ランキング上位。
4) その他特別招待枠など

※簡易に記載しています。参照:Olympic Channel

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アジア選手権が終わった時点で
残る出場権獲得の条件は事実上、

・(3)のみ

小野友行選手は悩み続けた結果、ここを狙いにいく覚悟を決めたのです。

新型コロナウイルスという見えない敵

そんな小野友行選手に更なる敵が襲ってきます。
新型コロナウイルスです。

彼はアジア選手権が終わってから
しっかりと気持ちを切り替えていました。

北区のラーメン屋で昼飯を食ったときも
LINEでやり取りしたときも

精神的にはかなりきついが
可能性はまだあるので頑張ってみると言っていました。

ただひたすらに自分の世界に入り込んで
練習をしていたというふうにも聞いています。

ただ、この新型コロナウイルス
小野友行選手が一度取り戻した気持ちをぶち壊して
引退に追い込んだのです。

東京オリンピックにかける選手たちの思い

本当であれば今年開催される予定であった
東京オリンピックパラリンピック

小野友行選手のように
そこに照準を合わせて
トレーニングを積んできた選手がほとんどだと思います。

なのに、こういった形で
引退という決断に追い込まれてしまうのは
とてもやるせない気持ちです。

ましてや、来年東京オリンピックが開催されるかされないかも分からない状態で
トレーニングを続けていくのは
精神的にも体力的にも相当辛いものがあったかと思います。

小野友行選手にとっては年齢的なことも踏まえ
ここを最後と決めていたからこそ
苦渋の決断だったのかも知れません。

最後に

この投稿をしていいかどうかの確認は
小野選手にも監督やコーチにもとっておりません。

ただ、みんな思ってることは同じだと思うので
あえて発信させていただきました。

コロナウイルスという見えない敵のせいで
人ひとりの人生が大きく変わってしまったということ。

小野友行という少しバカで愚直に真っ直ぐに
ここまで頑張ってきた男がいたということ。

改めてみんなに知ってほしかったです。

小野友行選手について01
小野友行選手について02

スポーツの世界もそうですが世の中には
そういった苦渋の決断をした人たちがたくさんいる中で

コロナウイルスは終息したわけではないし、
みんな一丸となってまだまだ戦わなければなりません。

戦い方は人それぞれかも知れません。

小野選手はこれから新たな人生をスタートさせることとなります。
きっと誇りと使命感をもって戦ってくれると信じています。

【関連記事】
→近代五種の3選手の頑張り。人に会える喜び。

【参考】
近代五種について:「日本近代五種協会」ホームページ

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